マンドリンは、バイオリンのような弦楽器の仲間で、ギターのように弦をはじいて音を出す「撥弦楽器」(はつげんがっき)の一種です。
弦は8本ですが、2本ずつ同じ音にして、4本のように扱います。鼈甲製のピック(プレクトラム)を使って右手で弦をはじき、左手で音の高さを変えます。
弦は鋼鉄製で、芯のあるクリアな音がします。
一度はじいた音は弱まっていきますが(減衰音)、連続してはじくことによって(トレモロ)歌のようなメロディをなめらかに奏でることができます(持続音)。この減衰音と持続音の両方を楽しめることが、マンドリンの特長のひとつです。
マンドリンの音の高さは、女性の歌声とほぼ同じです。
マンドラは、マンドリンより1オクターブ低い音がします。マンドリンが女性の歌を歌うのに対して、男性のテノールの歌声に相当します。
柔らかくて甘い音色が特長です。
マンドロンチェロは、マンドラより少し低い音で、男性のバリトンやバスの歌声に相当します。
張りのある力強い音色が特長です。
リュート・モデルノは、マンドリンの仲間では唯一弦が10本(5セット)あり、マンドラとマンドロンチェロを足したような楽器です。
やや硬質でツヤのある音色が特長です。
マンドローネは、マンドリンの仲間の中で最も音の低い楽器で、管弦楽のコントラバスや吹奏楽のチューバの役割をします。
力強く豊かな響きが特長です。
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横浜本校には全ての楽器が揃っていますので、興味のあるかたは是非一度見比べてください。
札幌(セミナー・ハウス新琴似)にも、マンドローネ以外の楽器が揃っています。
マンドリンを弾くにはある程度の握力が要りますから、小学校低学年では難しいかもしれません。小学校高学年くらいからなら始められるでしょう。マンドラも同じくらいから始められると思いますが、マンドロンチェロやマンドローネは少し弦の張力が強いので、もう少し成長してからのほうがいいでしょう。
いずれにしても個人差がありますので、直接ご相談ください。
マンドリンは、現在の構造に完成してから約160年の歴史があります。そしてその奏でる西洋音楽には更に永い何百年もの歴史があります。
歴史を経ているものには時が育んだ知恵があり、優れた先人達が積み重ねてきた英知があります。それらのことを、個人が短い期間で得られるように、人は指導,教育といった制度を生み出しました。そうして学んだ人が、また研究を重ね、次の世代へと伝えていきます。
楽器演奏は、身体を動かして、音楽を奏でます。従って、上達するためには、身体の使いかたと音楽の表現方法の両方を知る必要があります。しかし、ものが音楽であるだけに、文字や画像の情報だけではなかなか学べません。また、音を聴いても、身体の使いかたまでは分からないでしょう。
レッスンでは、マンドリンを演奏する時の合理的な身体の使いかたを知り、人の心に伝わる音楽の表現方法を学んでいきます。
勿論、知識を得ただけですぐに上手になる訳ではありませんが、上達するための練習方法も学んでいきますから、一緒に頑張っていきましょう。
高いかどうかは考えかた次第ですが、個人レッスンの場合は自分一人で先生を独り占めする訳ですから、それなりの費用は掛かります。
自分のために先生がいろいろ考えて工夫してくれる、その贅沢を是非味わってください。
いいえ、できることなら、むしろ初心者のうちからレッスンを受けることをお勧めします。
レッスンでは、合理的な演奏方法を知り、無理なく効率的な練習方法を学びますので、着実に上達できます。
独学で弾き始めたり、専門家以外の人に教わったりすると、回り道になるばかりでなく、悪い癖が付いて直すのに苦労されるかたが多くいらっしゃいます。少しでも早く、きちんと学び始められることをお勧めします。
年齢はまちまちです。今までに10歳から70歳台までの人が在籍しています。
男女の比率は、だいたい半々です。
学校の部活やクラブで楽器を始めた人も、レッスンで初めてマンドリンに触った人もいます。
プロの音楽家を目指している(または既にプロ活動をしている)人もいますし、趣味として楽器演奏を楽しんでいる人もいます。
皆さんに共通しているのは、少しでも上手になっていきたい、という向上心を持っていることです。
今お手元に楽器があれば、その楽器をお使い頂いて構いません。まずは楽器を持って一度いらしてください。古い楽器の場合、状態によっては楽器屋さんによる調整や修理が必要になることもありますが、その場合は信頼できる楽器屋さんをご紹介します。
楽器をお持ちでなければ、まずは教室の楽器をお貸しすることもできます(リュート・モデルノ,マンドローネを除く)。
購入する際には、ご相談に乗ります。ご予算に応じた質の高い楽器、信頼できる楽器店をご紹介致します。